幅広い年齢層に人気のあるSUZUKI ワゴンR
免許取り立てのファーストカーとして乗った経験のある方も多いのではないでしょうか。
そんなワゴンRに乗っていて困るのが、エンジンオイルの漏れです。
ある日駐車場に行くとワゴンRの下の地面に黒い染みが・・・
なんて事があれば最悪ですよね。
今回の記事では、
- ワゴンRのエンジンオイルが漏れて減る原因は?
- ワゴンRのエンジンオイルが漏れた時の対処方は?
- ワゴンRにエンジンオイルの継ぎ足しは可能?
- エンジンオイルが漏れた時の対処法と修理費用は?
について書いていきたいと思います。
エンジンオイルが減る・漏れる原因を知り、いざ漏れた時はしっかりと対処していきましょう。
そして、もし減った時に継ぎ足ししていいのか?という疑問についても解消していきましょう!
ワゴンRのエンジンオイルが漏れて減る原因は?
ワゴンR、エンジンオイルの漏れも発生しています。
エンジン上部のカバーパッキンを交換しました。#故障修理 #平尾 #平尾自動車 #ワゴンR #車検 #SUNOCO pic.twitter.com/b1enten4yQ— 平尾自動車 SUNOCO PROSHOP (@hirao1751) February 17, 2020
車は走行距離が増えたり、年数が経つとエンジンオイル漏れのリスクは高まっていきます。
エンジンオイルが漏れるとエンジン内部に焼き付きが発生し、最悪の場合は走行不能、エンジン載せ換えという大惨事に発展する可能性があります。
まずはエンジンオイルの役割と重要性を理解した上で、エンジンオイルが漏れる原因と対策について確認していきましょう。
オイル漏れから目を背けたくなる気持ちは分かりますが、しっかりと向き合って対処していきましょう。
エンジンオイルの役割
まずはエンジンオイルの役割を確認していきましょう。
エンジンオイルの役割を知れば、オイル漏れに対する見方が変わると思います。
オイル漏れから目を背けたくても背けられなくなるはずです。
そのぐらいエンジンオイルは重要な役割を果たしているという事です。
エンジンオイルは多くの役割を担っています。
主な役割としては以下の6つになります。
- 潤滑性能
- 密閉性能
- 応力分散性能
- 冷却性能
- 洗浄分散性能
- 防錆性能
それぞれの性能を確認していきましょう。
潤滑性能
エンジン内部の金属部品同士の接触面にオイルが供給され、摩擦の低減と金属磨耗を防止しています。
密閉性能
ピストンとピストンリングの隙間に入り込み、燃焼室での爆発エネルギーを密閉、爆発ガスの抜けを防止。圧縮行程でも密閉効果により圧縮漏れを防止しています。
応力分散性能
極端に強い力が加わる場所にオイルが存在することでオイルがクッションとなり、衝撃を受け止め、力を分散させます。
冷却性能
エンジン内部は高温になります。この熱を受け止めるのがオイルです。
オイルはピストンとピストンリング、ピストンリングとシリンダーの隙間に入り込み、熱を奪いながらオイルパンに戻り、冷却性能を発揮します。
清浄分散性能
エンジン内部に発生する燃えカスなどの汚れをオイルで絡め取り、エンジン内部に付着することを防ぎます。
オイルが黒く汚れるのはこの性能を発揮しているからです。
防錆性能
金属面にオイルが付着していることで水分や酸素、有害ガスなどと直接触れ合うことを防止し、金属が錆びることを防いでいます。
いかがでしょうか。
皆さんが思っていた以上にエンジンオイルは沢山の役割を持っていたのではないかと思います。
この沢山の役割を持ったエンジンオイルが漏れて減っていたら、車に与えるダメージは大きなものになるという事は想像できると思います。
トラブルの危険性を認識するためにも性能をしっかりと知っておく事は重要です。
エンジンオイルの役割が分かったところで、次はエンジンオイルが漏れて減る原因について確認していきましょう。
ワゴンRのエンジンオイルが漏れて減る原因
エンジンオイルが漏れる・減る主な原因は以下の4つになります。
- オイル下がり(外部漏れ)
- オイル上がり(下がり)(内部漏れ)
- シールパッキンの劣化
- オイルパンの損傷
この4つのオイル漏れの原因を詳しく確認していきましょう。
オイル下がり(外部漏れ)
外部漏れとは、エンジンオイルのキャップやヘッドカバーパッキンなどが劣化し、オイルが燃焼室やエンジン外に漏れ出してしまう症状の事を言います。
外部漏れの結果、駐車中の車の下に黒いオイル溜まりが出来たりします。
外部漏れの原因として、「オイル下がり」があります。
バルブシールが劣化・損傷したり、気候による膨張が原因で燃焼室にオイルが侵入してしまう現象を「オイル下がり」と言います。
オイル下がりの原因はエンジンオイルのメンテナンス不良です。
汚れたオイルがステムシールを傷つけたり、劣化させる事によりオイル下がりの現象が発生します。
このオイル下がりを放置しておくと、オイルの減少からエンジン内部の潤滑が出来なくなり、燃焼室にダメージを与えてエンジンの焼き付きという大惨事を招きます。
更に、漏れたオイルが高温になったマフラーなどに付着してしまうと、火災を発生させてしまう恐れもあるので、注意が必要です。
オイル上がり(下がり)(内部漏れ)
内部漏れは、エンジン内部でエンジンオイルがガソリンの燃焼室へ漏れ出して、ガソリンと一緒にエンジンオイルが燃焼してしまう症状のことを言います。
内部漏れの原因は「オイル下がり」と「オイル上がり」です。
オイル下がりは上述した通りです。
オイル上がりは、エンジン内部のシリンダーとリングの間から、オイルパン内のオイルが燃焼室に上がる事を言います。
オイル上がりの原因は、ピストンリングの摩耗や、シリンダーに傷が付くことから発生します。
内部漏れの症状として、マフラーから白煙が上がる、オイルの減りが異常に早いという点が挙げられます。
内部漏れは、年式が古い車に、出やすい傾向があります。
シールパッキンの劣化
エンジンの部品は金属で出来ていますが、その部品と部品の継ぎ目はゴム製のシールパッキンやガスケット(特殊な紙)が挟み込まれており、オイルの漏れを防いでいます。
このシールパッキンやガスケットは、自然と劣化していきます。
劣化により密閉性がなくなり、そこからオイルが漏れてくるようになります。
経年劣化は防ぎようが無いので、プロによる定期的なメンテナンスは確実に行っていきましょう。
オイルパンの損傷
オイルパンはエンジンオイルが漏れないようにするためのカバーであり、冷却などのためにエンジンオイルを溜めておくところです。
オイルパンは車の底にむき出しで付いています。
なので、段差でこすったり、路上の異物と接触したりする事で損傷してしまう事があります。
オイルパンが損傷した結果、損傷部分からオイルが漏れだす事があります。
車の底を擦って、時間が経ってから漏れ出てくる事があるので、車の底を擦ってしまった場合には数日間はオイル漏れに対して注意を払いましょう。
ワゴンRのエンジンオイル継ぎ足しは可能なのか?
MHワゴンRオイル漏れ…
クランクオイルシール交換
無事治りました✌️ pic.twitter.com/xl2M2egOVc— ☆ガレージ☆ (@VANING314) February 22, 2020
エンジンオイルが減っている時の対処法として一番に思い付くのが「オイルの継ぎ足し」です。
しかし、継ぎ足しというとあまり良いイメージはありませんよね。
エンジンオイルの継ぎ足しは可能なのか、そしてエンジンオイルが漏れてしまった時の対処法、修理費用について確認していきましょう。
エンジンオイルの継ぎ足しは可能か?
エンジンオイルの継ぎ足しは可能ですが、車のエンジンオイルは全量を交換する事が基本です。
しかし、オイル量がオイルレベルゲージの下限よりも下にあるが、すぐにエンジンオイルを全量交換できないという時は、継ぎ足した方が良いでしょう。
エンジンオイルを足さずに走行を続けると、エンジンの焼き付きに繋がります。
継ぎ足した場合、オイル性能は下がりますが、エンジンの故障は防ぐことができます。
継ぎ足しは緊急時の対応という考えで、難を逃れた後には全量交換する事をおすすめします。
ワゴンRのエンジンオイルが漏れた時の対処法
エンジンオイル漏れは、ほとんどが突発的に発生します。
そんなエンジンオイル漏れが発生した時の対処方について確認していきましょう。
オイルの継ぎ足し
漏れが少ない場合は、オイルを補充しながら移動します。
とりあえず継ぎ足して修理工場まで移動し、修理を行ってもらいましょう。
オイル添加剤の使用
オイル添加剤とは、オイルを一時的に固める効果がある液剤です。
エンジンオイルに混ぜて使用し、ピストンリングとシリンダーの隙間を油膜で保護し、一時的に隙間からのオイル漏れを防止します。
添加剤を入れる際は、エンジンが冷えている状態で注入してください。
効果をが出るまでに時間がかかるので、添加剤を入れてから少し時間を空けて移動をしましょう。
オイル漏れ止め剤
漏れ出た時の対処法ではありませんが、オイル漏れを予防するという観点から、オイル漏れ止め剤があります。
オイル漏れ止め材をあらかじめエンジンオイルに注入しておくことで、オイルシールやゴムパッキン類の劣化を遅くして、オイル漏れを予防する効果があります。
年式の古い車や走行距離が伸びた車など、オイル漏れのリスクが高まっている車に対してオイル漏れの予防として注入する事で、オイル漏れの発生を遅らせる効果が期待できます。
ワゴンRのエンジンオイル漏れの修理費用
上記対処法で一時の難を逃れたら、その後は素直に修理工場に車を持って行きましょう。
オイル漏れは基本的に部品交換になる場合が多いので、よほど車に詳しい方でなければ自力修理は難しいと思います。
なので、修理工場に持って行った際の修理費用の目安を紹介したいと思います。
オイル漏れの原因は上述した通り、オイルシールやパッキンの劣化や損傷が原因なので、修理としてはオイルシールやパッキンの交換になります。
オイルシールやパッキンは部位にもよりますが、1000円~3000円程度です。
部品代に加えて工賃がかかるので、オイルシールの交換であれば1.5万円~2万円程度です。
オイルパンが破損してオイルが漏れていた場合でも、オイルパンの交換+工賃で、2~3万円程度でしょう。
万が一、エンジン内部の部品の歪みや摩耗が原因でオイル漏れが発生していた場合は、部品代+工賃で10万円以上、エンジン交換となれば100万円程度の費用がかかります。
まとめ
ワゴンRオイル交換なう (@ おうち in 富士宮市, 静岡県) https://t.co/TDSdvLBcw5 pic.twitter.com/FjwiuHOxTZ
— 佐藤 (@cp9aTME_Blue) August 26, 2017
ここまでワゴンRのエンジンオイルが漏れて減る原因と対処法、エンジンオイルの継ぎ足しは可能か?という疑問について確認してきました。
エンジンオイルが減る・漏れている状態は、ワゴンRが大きなトラブルに陥る前兆である事が分かりましたね。
エンジンオイル漏れを放置しておくとエンジンの焼き付き、最悪は火災にまで発展する可能性があります。
オイル漏れから目を背けたい気持ちは分かりますが、オイル漏れは恐ろしい事だと認識して、しっかりと向き合って対処していきましょう。
エンジンオイルの継ぎ足しに関しても、オイルが漏れて減った時の処置としてはOKだという事が分かりましたね。
しかし、エンジンオイルは全量入れ替えが基本ですので忘れないようにしましょう。
エンジンオイルの重要性をしっかりと認識して、ワゴンRを大切に乗っていきましょう。