気持ちよくフィットに乗って走行している時に、突然エンジン警告灯が点灯!!??
エンジン警告灯の点灯は、長く車に乗っていれば必ずと言って言い程遭遇してしまう異常です。
エンジン警告灯が点灯すると、「エンジンが壊れた!?」「走れなくなる!?」と不安に駆られる方は多いと思います。
エンジン警告灯が点灯したらどうしたらいいんだろう!?
そんな声に応えるために今回の記事では、
- フィットのエンジン警告灯が点灯する原因は何??
- フィットのエンジン警告灯が点灯した時の対処法を確認!
- フィットのエンジン警告灯の消し方とECUリセットの方法を確認!
について書いていきます。
フィットのエンジン警告灯が点灯したからと言って、すぐにエンジンが故障するとは限りません。
警告灯が点灯した時の対処法とECUリセットの方法を知って、落ち着いて対処できるようになりましょう!
フィットのエンジン警告灯が点灯する原因は何??
車の警告ランプのことで聞きたいことあるので!知ってる方返事ください…
フィットのこのオレンジなんですか…PGM-FI(エンジン)警告灯らしいけど… pic.twitter.com/p7cZeBbeww
— ゆーたくん。 (@NismoSub) January 4, 2020
まず、エンジン警告灯が点灯する原理を確認しておきましょう。
原理が分かった上で、点灯する原因の確認をしていきます!
それでは確認していきましょう。
エンジン警告灯が点灯する仕組み
車はコンピューターで制御されている部品が多くあります。
そのコンピューターの核となるのが「ECU(Electronic Control Unit)」です。
ECUは、エンジン内部への燃料噴射の制御、空気と燃料の混合比や点火タイミング、排出ガス状態を最適に保つといった制御をしています。
状況に合わせてエンジンが最も良い状態なるよう自動調整する役割を担っています。
このECUには車の状態を診断する機能が備わっており、このECUがエンジンの具合の悪さを検知した時に、エンジン警告灯を点灯させるという仕組みになっています。
それでは次項からは、どんなエンジン異常が起こった時にECUが「異常」と判断するのか、その原因を確認していきましょう!
エンジンが壊れたから警告灯が点灯する訳では無く、異常を知らせるために警告灯が点灯するんだね!
エンジン警告灯が点灯する原因
エンジン警告灯が点灯する原因はいくつかあります。
今回は原因として多い以下の5つについて確認していきます。
- O2センサーの異常
- エアフローセンサーの異常
- イグニッションセンサーの異常
- バッテリーセンサーの異常
- アクセル開度センサーの異常
それでは順に確認していきましょう!
O2センサー異常
O2センサーとは、排気ガス中の酸素濃度を計測することで、エンジン内の燃焼状態が正常かどうかを監視してくれるセンサーです。
O2センサー異常は、実際に排気ガスの酸素濃度が異常値になって警告灯が点灯する場合と、センサー自体が故障して警告灯が点灯する場合とがあります。
O2センサー異常が発生すると、アイドリング時の回転異常、燃費の悪化、マフラー触媒部が高温になる(最悪は発火)などの症状が現れます。
エアフローセンサー異常
エアフローセンサーとは、エンジンに吸入される空気の量を計測し、空燃比(空気と燃料の混合比率)を計測し、監視するセンサーです。
このエアフローセンサー異常でエンジン警告灯が点灯する場合の原因は以下の2つです。
- エンジン吸気系のトラブルや故障
- エアクリーナー・エレメントが汚れている
吸気系の部品が壊れたり、エアクリーナー・エレメントが汚れる事で正常に空気を吸う事が出来なくなり、空燃比が崩れる事で異常が発生します。
エンジン吸気系のトラブルや故障はエンジンの不調、エンストに繋がります。
アイドリングが不安定になったり、アクセルを踏んでもパワーが出なかったりといった症状が出た場合は吸気系のトラブルや故障が疑われます。
イグニッションセンサー異常
イグニッションセンサーはエンジンの点火状況を監視するセンサーです。
エンジンには燃焼室がいくつかあり、順番に点火を繰り返していきます。
この順番の点火が狂う状況、例えば不具合により1本だけ点火しなかったりした場合にエラーが出て、警告灯が点灯します。
点火異常が発生すると、エンジン不調や出力の低下を招きます。
バッテリーセンサー異常
バッテリーセンサーはバッテリーの作動状態をチェックするセンサーです。
センサー異常やバッテリーが上がってしまったときにエンジン警告灯が点灯します。
バッテリー交換をした際に端子接続が正しくできていないと、点灯する場合もあるようです。
カム、クランク角度センサー異常
カム、クランク角度センサーは、エンジンのパーツ「カム」「クランク」の角度を測り、ECUにエンジンの回転状態を送るセンサーです。
エンジンを始動させると、カムとクランクが高速で動き出します。
高速で動いているうちに、稀に位置ズレを起こす事があります。
このカムとクランクの位置ズレをセンサーが感知すると、エンジン警告灯が点灯します。
しかし、ある程度のズレが発生しても、エンジン機能的には問題無いので、走行できなくなるような事はありません。
ただし、このズレは燃費を低下させる原因になるので注意が必要です。
ズレを放置しておくとズレ量が大きくなり、最終的にエンジン内部を傷めて重大な故障を招く恐れがあります。
フィットのエンジン警告灯が点灯した時の対処法を確認!
仕事に使ってるfitの警告灯がついて80kmで走ってるときにエンスト…
エンジンかけ直したら走れてるけど警告灯消えねえ… pic.twitter.com/rYXTIBFJXo— きゃりーこもこも (@komo_07) August 26, 2016
エンジン警告灯が点灯する原因は分かったところで、次はエンジン警告灯が点灯した時の対処法について確認していきます。
エンジン警告灯が点灯したら、誰しもが不安な気持ちになると思いますが、落ち着いて以下の行動を取りましょう。
- まずは安全な場所に停車する
- 修理工場に連絡する
読んで字の如くですが、それぞれポイントがあるので確認していきましょう!
これに加えて、エンジン警告灯が点灯後に消えてしまった場合の対処法についても確認していきます。
まずは安全な場所に停車する
エンジン警告灯が点灯しても、慌てて路肩などに車を停めないようにしましょう。
まずは安全な場所まで移動してから停車する事が重要です。
警告灯が点灯したからと言って、すぐにエンジンが故障する訳ではありません。
警告灯が点灯した危険性よりも、路肩で停車する方が危険です。
特に、高速道路で点灯した場合、事故や故障、急病といったやむを得ない理由がなく道路上で駐停車することは道路交通法上認められていません。
法律を度外視しても、高速道路の路肩で停車する行為は事故の元です。
なので、パーキングエリアやサービスエリアといった安全な場所まで移動してから停車するようにしましょう。
これは一般道でも同じです。
一般道でも、路肩停車は事故を招きます。
近くの駐車場に移動して停めるか、家まで帰ってしまうのも良いです。
警告灯点灯時は、不安になる気持ちは分かります。
まずは焦らず落ち着いて、車の状態を考えるよりも「近くの安全な場所はどこか?」を考えて、行動していきましょう。
修理工場に連絡する
エンジン警告灯が点灯し、安全な場所に車を停車させる事ができたら、次は修理工場に連絡をしましょう。
エンジン警告灯が点灯しても、一般のドライバーに原因を特定したり、対処する事は難しいです。
普段からお世話になっているディーラーや修理工場に相談しましょう。
相談するに当たって現状を伝えなくてはならないので、電話をする前に以下のポイントを確認しましょう。
- 点灯している警告灯の種類
- 車の異常(走行中に気になったところ)
- 現在地
特に、車の異常の有無についてはしっかりと伝えるようにしましょう。
その場から車を動かしても大丈夫かどうかを判断してくれる判断材料になります。
あとは自走で修理工場に行くか、レッカーを手配してくれるかは修理工場の担当者の方の判断に任せましょう。
エンジン警告灯が点灯した時は、素直に修理工場に助けを求めるようにしましょう!
エンジン警告灯が点灯後に消えた場合の対処法
皆さんも経験があるかも知れませんが、エンジン警告灯が点灯した後、すぐに消えてしまう事があります。
「警告灯が消えたから、もう大丈夫かな?」と思ってしまうでしょうが、異常を検知した事実は変わりません。
エンジン警告灯が点灯後に消えるという事象が発生する原因は、O2センサーが故障している可能性が高いです。
O2センサーは廃棄ガスを測定する装置なので、装置自体が排気ガスによって高温になり易い過酷な場所で稼働しているため、故障しやすい状態にあります。
O2センサーが故障した場合、常に点灯ししっぱなしと言うより始めは少し点灯して、消えてを繰り返す場合が多いです。
エンジン警告灯が消えたから、そのまま放置してしまう人が多いですが、O2センサーが故障していた場合、燃費が悪化する事が予想されます。
なので、一度でもエンジン警告灯が点灯した場合は修理工場に相談する事をおすすめします。
1度でも点灯したらしっかりと対処しないといけないね!
フィットのンジン警告灯の消し方とECUリセットの方法を確認!
Fitの走行中に急にエンジン出力が落ちて、複数の警告灯が点灯してめちゃくちゃ焦った pic.twitter.com/4V2vfIVGkh
— ぽったー (@P0TTER3) July 20, 2019
最後に、エンジン警告灯の消し方とECUのリセット方法について確認していきましょう。
エンジン警告灯を消すには、
- 異常が起きている箇所を処置する
- ECUのリセット
以上の2つの方法があります。
基本的には異常個所を処置しなければいけませんが、知識としてECUリセットによる警告灯の消し方があるという事も知っておきましょう。
それでは確認していきましょう!
異常が起きている箇所を処置する
まずは、異常が起きている所を特定する必要があります。
エンジン警告灯が点灯すると、車の機械の内部ではエラーコードが記録されます。
そのエラーコードを専用の機械で読み取ることで、どこで異常が起こっているのかを特定することができます。
一般の人はエラーコードを読み取る機械なんて持っていないので、素直に修理工場で診断してもらい、そのまま修理までやってもらいましょう。
原因にもよりますが、しばらくそのままにしておいても危険のない警告であれば、警告灯だけ消してもらう事も可能です。
やはりエンジン警告灯が点灯したら自分で対処するよりもプロに任せた方が確実で早く対処できるという事だね!
ECUのリセット方法
ECUのリセットをすることで、警告灯を消すことが出来ます。
ECUのリセット手順
- エンジンを切る
- ボンネットを開けて、エンジンのヒューズボックスを開ける
- 「バックアップ」と書かれたヒューズを10秒以上外す
これでECUがリセットされ、エンジン警告灯を消すことが出来ます。
この方法はあくまで警告灯を消すだけです。
異常か解決した訳ではないので、注意しましょう。
異常を放置すると、重大な故障に繋がる恐れもあるので、早急に異常診断をする事をおすすめします。
ECUリセットの方法はあくまでも知識として知っておきましょう。
フィットのエンジン警告灯のリセット方法と原因:まとめ
今日はフィットの車検整備です。
エンジン警告灯が付いてましたがテスターで診断して原因解明しています😀 pic.twitter.com/mWoDCA6bId— COLLET (@MARCHCOLLET) December 3, 2019
ここまでフィットのエンジン警告灯が点灯した時の対応について、
- フィットのエンジン警告灯が点灯する原因
- フィットのエンジン警告灯が点灯した時の対処法
- フィットのエンジン警告灯の消し方とECUリセット方法
について確認して来ました。
警告灯が点灯する原因を5つ紹介しましたが、どれも警告灯が点灯したからすぐに故障に繋がるような異常ではありませんでしたね。
なので、エンジン警告灯が点灯しても焦ることなく、まずは安全な場所に停車する事が大事という事を確認しました。
そしてエンジン警告灯を消すには、ECUリセットという方法もありますが、基本的には修理工場で異常診断してもらい、処置をする事をおすすめします。
エンジン警告灯が点灯した時は落ち着いて、自分一人で悩まずに、頼れるプロに相談するのが一番です。
フィットで楽しいカーライフを送るためにも、信頼できる自動車のプロを見付けておくのも重要だと思います。
備えあれば憂いなし、準備を整えてカーライフを楽しみましょう!