新型プリウスって燃費が良いイメージがありますよね。
しかし、ただ単に新型プリウスに乗っていてもそこまで燃費が良いとは感じられないかもしれません。
新型プリウスには燃費のいい走り方や速度、運転のコツがあります。
コツを知っているかどうかで燃費は大きく変わるんです!
今回の記事では、
- 新型プリウスの燃費のいい走り方や速度はこうしろ!
- 新型プリウスの燃費のいい走り方を新型プリウス設計者からアドバイス!
- 新型プリウスの燃費を良くする裏技を紹介!
以上について書いていきたいと思います。
新型プリウスの運転のコツや裏技を勉強して、新型プリウスの力を最大限引き出しましょう!
新型プリウスの燃費のいい走り方や速度はこうしろ!
現行新型プリウスに言わせると、燃費35km/lでもまだそんなもんじゃないらしい pic.twitter.com/UKRQ08MMIa
— shun (@shun10) June 28, 2020
新型プリウスを始めとしたハイブリッド車には、ハイブリッド車特有の燃費のいい走り方があります。
新型プリウスの燃費のいい走り方として、
- アクセルの踏み方
- ブレーキの踏み方
- 燃費のいい速度域
アクセルとブレーキの踏み方と速度の出し方で燃費が大きく変わって来ます。
加えて、運転する際の心がけで燃費を大きく向上させる事も出来ます。
燃費のいい走り方と言っても大した事ではなく、誰もが意識するだけで出来る走り方です。
それぞれのポイントを確認していきましょう!
新型プリウスの燃費を向上させる運転<アクセルの踏み方編>
新型プリウスの運転席のモニターには「ハイブリッドシステムインジケーター」というアクセルの踏み込み具合を横棒グラフで表したものがあります。
これを目安にアクセルを踏み込んでいきます。
発進のときのアクセルワーク
発進では、可能な限り低速トルクに優れる電気モーターを使いましょう。
横棒グラフの半分(濃い緑の範囲)はモーターで車を動かしている状態で、半分以降(薄い緑の範囲)はエンジン(ガソリン)を使って車を動かしている状態になります。
発進に関しては、回転数ゼロから最大トルクを発生できる電気モーターの得意分野です。
逆にエンジンにとっては一番の不得意分野(=燃費が悪い)なので、発進はモーターに任せるのが良いです。
発進をモーターに任せるには、エンジンがかからない範囲でアクセルを踏み込む必要があります。
「ハイブリッドシステムインジケーター」の横棒グラフを目安にして、棒が半分を越さないようにアクセルコントロールをしましょう。
20~30Km/hまではモーターで加速できるように、アクセルを踏み込む感覚を練習しましょう!
発進後のアクセルワーク
出したい速度まで速度が上がったら、アクセルを一旦全部戻します。
(「ハイブリッドシステムインジケーター」の横棒グラフが半分以下までアクセルを戻す)
そうすることによって、エンジンを停止させることができます。
加速する時や高速走行をする時はエンジンを使い、街乗りなど低速走行する場合はできるだけモーターを使って走行しましょう。
エンジンが切れてモーター走行する事でガソリンの節約になり、燃費が向上します。
ハイブリッド車だけができる低燃費走行なので、覚えておきましょう!
モーター走行での注意点
モーター走行していると、当たり前ですがバッテリーの電力を消費します。
バッテリーの目盛りが2以下になると自動的にエンジン走行に切り替わります。
そして、目盛りが2以下の状態だと停車中でも充電のためにエンジンが動き続けます。
こうなると逆にガソリンを消費してしまうので、バッテリーの残量に注意しながらモーター走行、エンジン走行を使い分けていきましょう。
新型プリウスの燃費を向上させる運転<ブレーキの踏み方編>
新型プリウスには多くのハイブリッド車に採用されている「回生ブレーキ」というブレーキが装備されています。
この回生ブレーキとは、停止する事で失われる車の運動エネルギー(車が前に進む力)を電気エネルギーに変えて再利用するシステムです。
なので、この回生ブレーキで回収する運動エネルギーの量を増やせれば、再利用できる電気エネルギーが増えます。
電気エネルギーが増えればモーター走行できる時間が増えるので、ガソリンの節約になり、燃費が向上します。
じゃあどうすれば回生ブレーキをフル活用できるのか?
確認していきましょう!
回生ブレーキのフル活用法
ここでも参考になるのが「ハイブリッドシステムインジケーター」です。
この横棒グラフの左端に「CHG」という範囲があります。
この「CHG」という範囲で減速を行えば、回生ブレーキでのエネルギー回収効率が良いです。
この範囲を超えてブレーキを踏むと機械式のブレーキパッドが作動して、運動エネルギーが熱エネルギーに変換されて放出してしまいます。
運動エネルギーを無駄にしないためにも「CHG」の範囲で減速を行っていきましょう。
回生ブレーキをフル活用するための心がけ
「CHG」の範囲で減速するためにも、長い制動距離を確保する事が重要になります。
長い制動距離を確保するためには、
- 車間距離を長くする
- 赤信号を見付けたらアクセルから足を離す
こういった余裕のある運転が重要になります。
車間距離を長くとって、停止に向けて早めにアクセルを戻す。
すると「ハイブリッドシステムインジケーター」の横棒グラフが徐々に戻っていき「CHG」の範囲に入ります。
「CHG」の範囲に入ったことを確認してから、ゆっくりとブレーキを踏んでいきましょう。
余裕を持った運転は燃費が良いのに加えて安全でもあります。
更に、環境にも良い!
実践しない理由はないと思いますよ!
新型プリウスの燃費のいい速度は?
燃費のいい速度としては、とにかく一定の速度で走る事が重要です。
加速と減速を繰り返す事が燃費の悪化を招きます。
アクセルの項でも書きましたが、目的の速度まで一気に加速したらアクセルを一気に戻して、あとは一定の速度で走行しましょう。
これは下道でも高速道路でも同じです。
一定の速度で走るには渋滞を回避する、車間距離をしっかりと取るといった事が重要になって来ます。
やはり「安全運転=燃費がいい」は間違いない法則と言えますね!
新型プリウスの燃費のいい走り方をするための裏技や運転のコツはある?
普段乗り用の新型プリウス
昨日、家族で田舎道をドライブしたら過去最高燃費を記録した!😂
信号やアップダウンの少ない道を45km〜50kmくらいで巡行するのが1番燃費いいらしい。
下道のみ570km走って、30.8km/ℓは神
新型プリウス万歳🙌#新型プリウスの燃費どこまで伸ばせるかチャレンジ pic.twitter.com/GoDA5GAtfS— yasu_128 (@zext_firecivic) June 1, 2020
続いて、新型プリウスの燃費のいい走り方をするための運転のコツについて、「トヨタ自動車の新型プリウス開発者」が語った記事を紹介していきます。
新型プリウス開発者が語る新型プリウス燃費のいい走り方のコツ、気になりますよね!
更に、新型プリウスの燃費を良くする裏技と心がけも最後に畳みかけたいと思います!
それでは確認していきましょう!
新型プリウスの燃費のいい走り方のコツを新型プリウス開発者が伝授!
以前にトヨタ自動車の新型プリウス開発者の方が語った「新型プリウスの燃費を良くするコツ」を紹介したいと思います。
トヨタ自動車製品企画本部 岡部様からのアドバイス
一般的には、”ふんわりアクセル”とか、エンジンをなるべく使わないようにするとか、(燃費向上策は)いろいろありますが、エンジンというのはある程度高回転域の方が効率的ですから、発進する際は電気とエンジンを併用した加速の方がいいです。
とにかくエンジンはかかったら効率のいいところまで回す。3代目新型プリウスで言えば、ハイブリッドシステムインジケーターのグラフが、赤色の”POWER”領域に入る手前あたりがいいです。目標速度に到達したら後は惰性あるいは電気だけで、といった具合です。
やはり「ハイブリッドシステムインジケーター」を活用したドライビングが重要という事です。
ハイブリッド車ならではの特性を理解して使いこなすことが燃費を良くするコツということですね。
続いて同じく製品企画本部の方からのアドバイスを紹介します。
トヨタ自動車製品企画本部 豊島様からのアドバイス
やっぱり何よりも重要なのは、時間に余裕をもって出ること(笑)
新型プリウスカップというディーラーさんとともに行うエコランのレースがあるのですが、初代新型プリウスのチーフエンジニアだった内山田副会長をはじめ、小木曽主査や僕もその大会にノミネートしています。
そこでは燃費を伸ばすために、それこそ裏技的にいろいろな方法を試みています。
でも結局のところ、燃費が最も左右される要件というのは、道の空き次第だったりします。サーキットのコースで、すぐ前に邪魔ものが走っていると燃費はがくっと落ちてしまいます。これは日常も同じ。通勤時間帯などで道が混んでいると、どうしても燃費は悪くなってしまいますよね。ですので、空いている道や時間帯を調べ、周囲に迷惑をかけない上でどれだけ車間を取るか、先の先を読みながら走る。これが一番だと思います。
(出展:https://response.jp/article/2013/01/10/188480.html)
新型プリウスの特性を使いこなす事も大切ですが、余裕を持った安全運転も燃費の向上には欠かせないという事ですね。
どの時間帯に道が混むのか、といった地域の情報を知る事も重要ですね。
燃費を良くするには新型プリウスの特性を知る、地域の情報を知るなど、勉強が欠かせませんね!
新型プリウスで燃費のいい走り方をするための裏ワザと心がけ
最後に、新型プリウスで燃費の良い走り方をするための裏ワザと心がけを箇条書きで紹介したいと思います。
全て基本的な事なので、心がけ次第ですぐに実践可能なものばかりです。
- エアコンは走行後10分経ってから始動させる!
- 渋滞ではエアコンをOFFにする!
- シフトのBレンジは使わない!
- 坂道は手前であらかじめ加速する!
- タイヤの空気圧を高めに設定する!
- 余計な荷物やガソリンを積まない!
どれも当たり前の事かも知れませんが、燃費向上に対しては重要なポイントばかりです。
新型プリウスに特化した裏ワザとして「シフトのBレンジは使わない」があります。
この項目に対して説明を加えておきます。
Bレンジは「急な下り坂など、強いエンジンブレーキが必要な時に使う」と取扱説明書に記載されています。
また「燃費向上や騒音の低減のために、通常はDを使用してください」とも注意書きがあります。
Bレンジはエンジンを回転させてその抵抗でエンジンブレーキをかけるので回生ブレーキがあまり働きません。
よって、運動エネルギーが熱エネルギーに変換されて放出されてしまうので、燃費面ではあまり良くないという事です。
坂道でもスピードが出過ぎないように減速しながら走行すれば、Bレンジを使う必要はありません。
安全運転は燃費向上の必須事項ですね!
まとめ
燃費を考えた結果新型プリウス購入
納車まで2ヶ月待ったよ😅
思ってたより、かっこいいかも👍 pic.twitter.com/EAYqUT8lPE— とわ (@abc881042691) May 19, 2020
ここまで、
- 新型プリウスの燃費のいい走り方や速度
- 新型プリウスの燃費のいい走り方を新型プリウス設計者からのアドバイス
- 新型プリウスの燃費を良くする運転のコツと裏技
について確認してきました。
燃費のいい走り方や速度については「ハイブリッドシステムインジケーター」や「回生ブレーキ」を使った運転方法を確認しました。
こういったシステムに加えて、「安全意識」や「環境への配慮」も燃費の良い走行をする上でとても重要だという事が分かりましたね。
運転のコツや裏技はどれも些細な事ばかりですが、実践する事で大きな効果を得られます。
新型プリウスの燃費のいい走り方=安全でエコな走り方です。
自分のためにも周りの人のためにも、そして環境のためにも燃費のいい運転を心掛けたいですね。
燃費よく安全に新型プリウスの運転を楽しみましょう!