トヨタの新型プリウスは、ハイブリッド車では世界で初めて大量生産された車です。
ハイブリッド車の中でも人気のある新型プリウス。
そんな新型プリウスでも走行距離が伸びてくると、エンジンから「カラカラ」「ガラガラ」といった異音?が聞こえてくることがあります。
乗車中に「カラカラ音」や「ガラガラ音」の様な異音がエンジンから聞こえてきたら、不安と疑問に襲われてしまいますよね。
元気が一番、調子が良いのが一番なのですが、人間も具合が悪くなったり、治療や療養が必要な時があります。
車も同じく故障したり、修理が必要な時はあります。
今回は新型プリウスの異音にどんな原因があるのか、異音がした時にどうしたら良いのかを紹介していきます。
新型プリウスのエンジンから聞こえる異音とは?
新型プリウスのエンジンルームから異音が聞こえてきたら、急に不安な気持ちで一杯になると思います。
エンジンルームは車の心臓部分とも言えるとても重要な箇所なだけに、異音は放っておくことが出来ない不具合の一つです。
エンジンから聞こえる異音にはどのような原因が潜んでいるのか見ていきます。
異音の原因①:EGRバルブの不具合
EGRバルブ、こりゃ動かなくもなりますわ pic.twitter.com/9CCxVWog3O
— しもやま㌠ (@Rot_Stolz) June 27, 2016
EGRバルブ(Exhaust:イクゾーステッド=排気、Gas:ガス=ガス、Resuscitation:リサキュレーション=再循環)の不具合が異音の原因の一つです。
EGRバルブは、排気ガスをエンジンに再度循環させるためのバルブです。
症状は?
新型プリウスのエンジンをかけた時、数秒間ガラガラ音がします。
また、走行中にEVモードからエンジンモードに切り替わるタイミングでの振動があげられます。
音はさほど大きくないこともあります。
原因は?
EGRバルブに不具合が発生する原因は、「カーボンなどの汚れ」が溜まってしまう事によりバルブの動きが悪くなってしまうためです。
異音の原因②:エンジンオイルの不良
労働終了〜で、新型プリウスのエンジンオイル交換などー pic.twitter.com/5jLxz3KidX
— 👩🏻🔧TAKAHiRO👨🔧@時代劇を撮りましたえ♪ (@k66g66tmm) July 17, 2016
エンジンオイルは、エンジンのピストンの動きを滑らかにするための油膜を作ってくれます。
金属で構成されているエンジンルーム内では、仲介役の様にみんなが円滑に仕事が出来る手助けをしてくれるのがエンジンオイルの役割。
そのエンジンオイルの不良が異音に繋がることがあります。
症状は?
エンジンオイルの量が足りない場合の多くは、「カラカラ音」が聞こえます。
異音を察知した時には、エンジンオイルを足しても既に遅いことが多いです。
汚れや鉄の粉が溜まり、ドロドロになっている可能性が高いためです。
原因は?
エンジンルームは、金属で造られている部品が多く敷き詰められているので振動の時の音、摩擦で作り出される音が響き渡ります。
摩擦を軽減してくれているエンジンオイルが不足していることで起こるのがこの異音です。
エンジンオイルは、定期的にチェックして一定の量を保つことで不足は防げます。
長期間放置してしまうと汚れたり、少しずつですが消費されて減ってしまうので注意が必要です。
異音の原因③:ウォーターポンプの故障
約25万キロ走ってる
30系新型プリウス
電動ウォーターポンプ交換
オーバーヒートしてました pic.twitter.com/fC92S1kfuy— 整備士のたまご君 (@XN2bIq2NGC2KKwE) August 7, 2018
ウォーターポンプの役割は、エンジンを冷やすための冷却水を循環させることです。
エンジンが過熱するのを防ぐ、エンジンの温度管理をする重要な役割を果たす部品の一つです。
症状は?
ウォーターポンプが故障しているときは、「ガラガラ」音の激しい音で聞こえてきます。
また、異音以外にエンジンルームから水蒸気の様な物が確認できたり、焦げているような異臭がする場合があります。
原因は?
ウォーターポンプは、耐久性はとても高く優れています。
しかし、ポンプ内に気泡や空気が溜まったりする状態や、空回りをすると焼き付いてそれが故障の原因となり、異音の発生源になります。
新型プリウスのエンジンからカラカラ音やガラガラ音など異音を察知した時の対処法
車は、停まっている時もあれば走っている時もあり、自宅付近の時もあれば遠出していることもあります。
異音の不具合が生じたとき、その時々でどういった対応をしたら良いのでしょうか。
停車している時に気付いたら
自宅や駐車場、走り出す前などエンジンを始動した時に気付いた時は、車から降りて次の点を確認してください。
- エンジンルームを見て、どこからの異音なのか発生源を探してみる。
- エンジンルーム内に自分が見た限りで何かいつもと変わった所がないかを確認する。
- エンジンオイルが漏れたりしていないか確認する。
- ボルトの緩み、ベルトの緩みがないか確認する。
- 異臭がする場合も発生源を探して、その付近がどうなっているか確認する。
エンジンルームなど開けたことがないという方もいるかもしれません。
しかし、異音や異臭を感じたら、わからなくても良いのでエンジンルームの確認をしてみてください。
そして、どこからの異音や異常なのかを無理ない範囲で出来るだけチェックしてください。
部品の名前が分からない・詳しくない場合でも、ここから音がしてる・匂いがするなどの場所の写真や動画を撮っておくと修理工場やディーラーへ持って行った時に説明がスムーズにいきます。
そして、修理工場やディーラーへ連絡を入れ、指示を仰ぎましょう。
動かして良いのか、あるいはそのまま発車したら危険なのかは必ず確認しましょう。
異音や異常を感じた時は焦らずに「確認」、「連絡」をすることをおすすめします。
走行中や遠出しているときにに気が付いたら
走行中のエンジンからの異音には格別注意を要する事が多く、最悪の場合事故に繋がりかねません。
エンジンが完全に壊れてしまったりと、トラブルに繋がる可能性もあります。
走行中に異音や異臭、振動などいつもと違う事や気になることを察知した場合は、速やかに安全な場所を探して車を停めましょう。
そして、「停車している時に気付いたら」の時と同じ様に1~5のことを確認し、修理工場、ディーラー、またはロードサービスを利用するなどという方法を選択することが大事です。
今すぐでなくてもいいか、なんて安易に考えていたら、完全な故障で修理費が膨大に・・・
なんてことも事実あります。
事故なんか起こした日には最悪ですからね・・・
走行中、特に高速道路などでの異音は非常に危険ですので、できる限りすぐに停車をしてしかるべき行動を起こしましょう!
まとめ
今回は、新型プリウスのエンジンの異音について、カラカラ音・ガラガラ音がする際の対処法をご説明してきました。
最後にまとめると次のようになります。
- 新型プリウスの異音の原因には、「EGRバルブの不具合」、「エンジンオイルの不良」、「ウォーターポンプの故障」があげられる。
- 新型プリウスの異音や異常を察知したときは、速やかな確認を要する為、安全な場所に停車する。
- 運転者の方が出来る範囲で異音、異臭などの異常箇所をチェックして、専門家に伝えられるようにする。
新型プリウスに乗っていていつもの様に走るかと思ったら、エンジンからカラカラ音やガラガラ音などの異音。
そんなことには出来るだけ遭遇したくないものですよね。
車の不具合には、何か前兆の様なことが感じられることが多いです。
車のけがや病気 = 不具合
は、「早期発見」が事故など大事に至ることを「未然に防げる方法の一つ」です。
車と接する時にいつもと違う何かを感じたり、注意を払うことで事故防止にも繋がります!
車の異音は、危険や不具合のアラームが鳴っているのと同じこと。
人間が感じ取ることの出来る異音や異常は、車がSOSを求めている時なので聞き落とさない様にしたいですよね。
人間が痛いとき、苦しい時に叫んだり助けを求めるのと同じ感覚です。
またエンジンルームには、車を動かす力として走りに直接的に繋がるものが多く詰め込まれています。
そのため、即対応が望ましいですが、メカの専門家の力も借りて無理のない行動を心掛けましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
乗車する方の安全と愛車が復活出来るために少しでもお役に立てれば幸いです。