走りを楽しむ車、SUZUKIの新型ジムニー。
山を森を、河原、砂浜、場所を選ばずにどんな場面でも走る事のできる本格軽四駆です。
シートをフルフラットにする事で車中泊も可能な、まさに遊べる車!
そんなジムニーに乗って遊びに行った時に不意に訪れる車のトラブル…
車のトラブルで特に多いトラブルが「バッテリー上がり」です。
ジムニーのバッテリーが上がってしまったら、
- その対処はどうすればいいの?
- 充電ってどうすればいいの?
- 交換が必要?
- バックアップしなければいけないとか聞いた事がある・・・
などなどと焦って不安になってしまうと思います。
そんな時に焦らないためにも、バッテリーが上がりになってしまった時の対処法や交換方法、またバックアップの必要性について説明していきたいと思います。
備えあれば憂いなし。しっかり知識をつけて楽しいジムニーライフを満喫しましょう。
ジムニーのバッテリー上がりってどんな状態?
まずは「バッテリー上がり」というのがどういう状態なのかを勉強しましょう。
その前に、そもそもバッテリーとはどういう機能を果たしているのかを確認してみましょう。
バッテリーとは
バッテリーとは、車に搭載されている「充電電池」です。
エンジンには、オルタネーターと呼ばれる発電機がついており、オルタネーターはエンジンの回転を電気に変換することができます。
バッテリーは、オルタネーターで発電した電気を充電して様々なジムニーのパーツに配電されていきます。
- エンジン始動時
- ヘッドライト
- ブレーキランプ等のランプ類
- カーオーディオ
- カーナビ
- パワーウインドウ
- ワイパー
など、多くの電装品に電力を供給する役割を持っています。
バッテリー上がりとは
「バッテリーが上がり」という状態は、バッテリーが「電気不足に陥ってしまった状態」のことを指します。
バッテリーは本来走行中に電気を蓄え、エンジン停止中に電気を使用する、というサイクルを繰り返しています。
しかし、電気の使用量がバッテリーに蓄えられた電気の量を上回ってしまうと、電気の供給が追いつかない状態になってしまいます。
そうなると、車の電気機器が使用不能に陥るので、車のエンジンを始動することもできなくなってしまいます。
この状態がいわゆる「バッテリー上がり」という状態です。
バッテリー上がりの原因
バッテリー上がりの原因には、以下の4つが考えられます。
- ライトのつけっぱなし
- エアコンの使い過ぎ
- 長い間エンジンをかけていない
- バッテリーの寿命
一つ一つ原因を見ていきましょう。
ライトのつけっぱなし
エンジンを停止した状態でヘッドライトや室内灯を点灯させ続けると、バッテリーに蓄えた電気を使い果たしてしまって、バッテリーが上がってしまいます。
車を降りる際は、ライトがつけっぱなしになっていないか確認するようにするとよいでしょう。
エアコンの使い過ぎ
エアコンは車の電装品の中でも特に電力消費量が大きいです。
とくに夏場などは、設定温度を低くして風量を強くしている方もいると思います。
電気の発電量が消費量を上回っていれば問題ありませんが、渋滞にはまっているときなどは発電量が少なくなってしまいます。
ですので消費量が上回ってしまった場合、バッテリー上がりとなってしまう可能性もあるので気を付けましょう!
長い間エンジンをかけていない
実は車は使っていなくても、カーナビや時計などの電装品の記憶を維持するために電力を消費します。
この電力の供給源はバッテリーです。
なので、車を使っていなくてもバッテリーの電気は消費されていくのです。
また、車を使っていないとオルタネーターの発電がないため、バッテリーが充電されません。
充電が不足しているとバッテリー上がりを起こしやすくなってしまうので、定期的に車を走行させて、バッテリーを充電することが大切です。
バッテリーの寿命
一般的にバッテリーの寿命は2~4年といわれています。
バッテリーの寿命が近くなると、バッテリーに蓄えることができる電気量が減ってしまいます。
蓄電量が減ると、電気の使用量に発電量が負けて、バッテリー上がりを起こしてしまいます。
バッテリーは、寿命が近づいてくると本体が膨張するので、目視である程度寿命を確認することができます。
ジムニーのバッテリー上がりの対処・交換方法
バッテリー上がりがどんな状態が分かってきたと思いますので、ここからは対処方法と交換方法について説明していきたいと思います。
対処方法の一つとして一番大事なことが、そもそもバッテリー上がりを起こさないようにする事です。
バッテリー上がりには必ず予兆があります。
その予兆をしっかりと察知して、バッテリーが上がる前に対処する事で、バッテリー上がりを未然に防ぐ事ができます。
まずはその予兆について説明していきたいと思います。
バッテリー上がりの予兆
ジムニーに限らずですが、バッテリーは経年劣化で自然に弱っていきます。
バッテリーの寿命はおよそ2年~4年程です。
ヘッドライトの消し忘れなどを除けば、バッテリーが弱ってきた予兆が発生します。
予兆としては以下の4つがあります。
- ヘッドライトを点けている時に、アイドリング時とアクセルを踏み込んだ時でヘッドライトの明るさが変わる。
- パワーウインドウを上下させたとき、ガラスの動きが遅くなっている。
- エンジンをかけるとき、スターターの回る音が鈍い。
- クラクションの音量が小さくなった。
これらの予兆を察知し、対処する事で、バッテリー上がりでエンジンがかかららなくなるという最悪の事態を回避しましょう。
バッテリー上がりの対処方
それでは、実際にバッテリーが上がって、エンジンがかからなくなってしまった時の対処方法を説明していきたいと思います。
対処方としては、以下の4つがあります。
- ジャンピングスタートを行う
- ジャンプスターターを使う
- バッテリーを交換する
- ロードサービスに連絡する
それでは順に説明していきます。
ジャンピングスタートを行う
ジャンピングスタートは、救援車のバッテリーからブースターケーブルを使って電池を一時的にわけてもらう方法のことを言います。
この処置を行うには、救援車とブースターケーブル、が必要となります。
(上の写真の赤と黒のケーブルがブースターケーブルです。ケーブルの両端がクリップになっています)
ブースターケーブルは赤がプラス、黒がマイナスという2本のケーブルで、他車のバッテリーと接続することで電気を供給することができます。
繋ぎ方、供給の方法は以下の通りです。
- 2台の車のエンジンキーがオフになっているのを確認する。
- 故障した車と救援車、それぞれのバッテリーの端子をブースターケーブルで繋ぐ。
※ケーブルを繋ぐ場所は車種によって異なるため説明書で確認し、特に繋ぐ順番は重要なのでしっかりとチェックする。 - 救援車のエンジンをかける。
- しばらく(5分ほど)そのまま充電する。
- 救援車のアクセルを踏む。エンジン回転数を1,500回転以上で高く保つ。
- 故障した車のエンジンをかける。
- エンジンがかかったら救援車のエンジンを止めて、繋いだときと逆の順番でケーブルを外す。
ジャンピングスタートはあくまでも応急処置です。
なぜならバッテリーの電力はほとんどない状態で、エンジンを止めると再始動できない可能性が高いからです。
なので、エンジンが掛かったらしばらくエンジンを掛けっぱなしにするか、30分以上走行することでオルタネーター(発電機)による発電を促し、バッテリーに蓄電させることが重要です。
ジャンプスターターを使う
上で説明したジャンピングスタートは救援車から電力を供給してもらう方法でした。
ジャンプスターターと言う車用の充電池(スマホで言うところのモバイルバッテリー)を使う事で、救援者がなくともジャンピングスタートを行う事が出来ます。
ジャンプスターターを使ってエンジンを始動させるには、当たり前ですが、ジャンプスターターを購入し、充電し、車に常備しておく必要があります。
ジャンプスターターはカー用品店で5000円~10000円ぐらいで購入できます。
遠出する際などは、購入して常備しておくことで旅の安心感が増すのではないかと思います。
バッテリーを交換する
バッテリー交換をする時に重要になって来るのが、冒頭の疑問にもあった、「バックアップをしなければいけない。」という点です。
何をバックアップするのかと言うと、車両のメモリー情報です。
車両のメモリー情報とは何かというと、時計・オーディオの調整・カーナビの設定、パワーウインドウのオート機能・ECU関連の調整設定などです。
それでは、バッテリー交換の手順と共にバックアップの方法を説明していきます。
- 交換作業に入る前にエンジンを止めて、キーを抜く。
- バッテリーに接続されたマイナス端子のケーブルを外す。
- プラス端子のケーブルを外し、バッテリーを固定する取り付け金具を外す。
- バッテリーをまっすぐ上に持ち上げて外し、新しいバッテリーを取り付ける。
- 新しいバッテリーを取り付け金具で固定する。
- プラス端子のケーブル、マイナス端子のケーブルの順で取り付ける。
バッテリーの交換自体は難しいものではなく、端子を取る順番と取り付ける順番、プラス端子とマイナス端子をスパナ等の工具で同時に接触させないという注意点さえ認識していれば、問題無く処置できると思います。
続いて、バックアップの方法を説明します。
バックアップはバッテリー交換時に電源が完全に遮断されてしまう時間が発生し、その時に車載メモリーが消失してしまう事を防ぐ処置です。
バックアップの方法として、メモリーバックアップを使います。
(出展:https://www.amon.jp/diy/index.php?diy_id=136&mode=contents)
使い方はメモリーバックアップに単三電池を8本入れて、車のバッテリー端子のプラスに赤いクリップをマイナスに黒いクリップを取り付ける。
その後、バッテリーを取り外します。
詳細はメモリーバックアップの取説を確認頂きたいです。
メモリーバックアップを付ける事で、電源が完全に遮断する事を防ぐ事ができ、車載メモリーを保護する事が出来ます。
ロードサービスに連絡する
もし出先でバッテリーが上がってしまった時に、ブースターケーブルがない、ジャンプスターターもない、交換用のバッテリーもない。
そんな時は素直にロードサービスに頼りましょう。
もし、JAFの会員であれば、一般道・高速道路でのバッテリー上がりの作業は無料で行ってくれます。
自動車保険にロードサービスが付いている場合でも無料の場合があるので、確認しておくと安心ですね。
バッテリー交換は電気作業になるので、感電などの危険も伴います。
無理せずにプロに頼る事も大事だと思います。
ジムニーがバッテリー上がり!?対処や交換・バックアップ方法を徹底解説!<まとめ>
(出展:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/)
ここまで、バッテリー上がりの症状の説明と原因、対処方からバックアップの方法を説明して来ました。
対処方の第一としては、バッテリーが弱ってきた予兆をしっかりと掴み、バッテリー上がりが発生する前に対処する事が大変重要です。
バッテリーが上がる前に事前に処置を行えれば、焦らずに、自分のタイミングでバッテリー交換を行う事が出来ます。
もし、ジムニーに乗って旅行に行き、旅先でバッテリー上がりとなってしまったら、大切な旅行の時間を無駄にしてしまいますからね。
それでもバッテリー上がりが発生してしまった場合には、以下の4つの処置で対応しましょう。
- ジャンピングスタートを行う
- ジャンプスターターを使う
- バッテリーを交換する
- ロードサービスに連絡する
バッテリー交換をする場合に重要になって来るのがバックアップです。
旅先でバッテリーが上がり、バックアップを取らずにバッテリー交換を行い、ナビの設定が初期化されてしまっては大変です。
しっかりとバックアップの対応をしてバッテリー交換を行う事が重要ですね。
ジムニーは遊べる車です。
バッテリー上がりなどのトラブルの備えを十分に行って、全力で遊びを楽しめるようにしましょう!